学生企画シンポジウム 3月16日(土)9:30-11:00 1310教室

「研究者の当事者性とカテゴリーを取り扱うことの難しさ」(事前配布資料

本企画のねらいは、「当事者性」を手掛かりとして、①障害学およびジェンダー・スタディーズを参照し、それらをスポーツ社会学に接続することに挑戦すること、②研究者自身のポジション(本企画の企図する当事者性)を再考する機会を得ることにある。
本企画では、「障害」に関する概念規定や障害学の方法論に関する議論を、極めて体系的かつ精緻に扱っておられる星加良司氏(東京大学)にご登壇賜る。星加氏には、「障害」というカテゴリーや「カテゴリーと深く結合している当事者性」あるいは「障害学」を参照枠としながら、現代資本主義社会において、それが非階級的要素や社会現象として、顕在化させてきた社会問題などについて、スポーツの事例を交えながら、提起していただく予定である。
そのうえで、星加氏のご報告を、カテゴリー全般に広く関わる問題やスポーツ社会学と接続させたい。そこで、ジェンダー・スタディーズ領域をご専門となさっている水野英莉氏(流通科学大学)にご登壇賜る。水野氏には、星加氏より提起された議論に関連して、ジェンダー・スタディーズ/スポーツ社会学の見地から、ご見解を頂戴する予定である。
なお本企画は、カテゴリーの横断的な議論に留まらず、何らかの対象を「当事者」として扱うという点で、本学会会員の学術研究という活動そのものに、広く一般化可能な射程を持ち合わせている、と考えている次第である。

基調報告者: 星加良司(東京大学大学院教育学研究科)
指定討論者: 水野英莉(流通科学大学人間社会学部)(資料はこちら

 

担 当: 学生フォーラム世話人
村下慣一 立命館大学大学院
髙田侑子 順天堂大学大学院
堀田文郎 立教大学大学院