学生企画シンポジウム
スポーツ社会学者は何をしてきたのか
―「あなた」の語りから―
日時:2026年3月14日(土)9:00~11:00(予定)
場所:日本女子大学(教室未定)
スポーツ社会学とはいかなる営みなのか。本シンポジウムの企画者(大学院生)は、このような根源的でありながらも、なお定まっていない問いを抱いている。
これまで、スポーツ社会学の学問的独自性や、日本スポーツ社会学会の設立経緯とその後の展開の歴史などについては繰り返し議論がなされてきた(たとえば、日本スポーツ社会学会 25 周年記念誌編集委員会編、2016『日本スポーツ社会学会25周年のあゆみ』)。しかし一方で、研究者たちが何を見て、何を感じ、その上で何をしようとしてきたのかという一人称の視点で、スポーツ社会学を問うという営みは十分になされてこなかったように思われる。
本企画でいう「一人称」とは、研究者が自らの人生史・研究経験・葛藤を通して、スポーツ社会学という営みをどのように位置づけてきたのかという語りを指す。
この一人称というキーワードについて実例を踏まえて考えると本シンポジウムの企画者(4名)は、歴史社会学的視点を用いた研究や、インタビュー調査、フィールドワーク、映像データの分析など多様なアプローチによってスポーツを捉えようとしている。その中で、スポーツ社会学をどのような学問として捉え、実践していくのかという問題は、常に個々の研究者が身を置く関係やそれを踏まえた経験から立ち上がってくるものであろう。つまり、ここで重要なのは「スポーツ社会学とは何か」を明確に定義することではなく、それぞれの研究者が、それぞれの立場から考える「スポーツ社会学」を知り、議論することで、翻って自身の考えを広げ、再定義し、また研究へと向かっていくというプロセスを踏むことであろうと考えている。
以上を踏まえ、本シンポジウムで試みることは、研究者一人ひとりの視点から、スポーツ社会学という営みについて議論を深めることである。それぞれ調査協力いただいた研究者に語っていただいたライフヒストリーや考えなど個人レベルの営みに焦点を当てつつ深堀りし、そこから得られた視点や、参加者同士の議論の中での気づきをベースとし「スポーツ社会学とはいかなる営みなのか」あるいは「スポーツ社会学者は何をしているのか」について改めて考え直す機会を創出したい。
今回、シンポジウムに向けて、長きに渡ってスポーツ社会学会に関わってこられた4名の研究者へ、それぞれの研究者が見てきたものや現在考えていることを一人称で語っていただくというインタビュー調査を事前に行った。
今回調査にご協力いただいた研究者は理論研究、歴史研究、実証研究など異なる立場から学会を牽引してきた研究者、井上俊先生、菊幸一先生、坂上康博先生、杉本厚夫先生(順不同)である。
具体的なシンポジウムの構成としては、フロアの参加者に①「自分はなぜスポーツ社会学をやっているのか」といった問いを手がかりに自身のことを語っていただくグループワーク、さらには②話題提供者による、上記の先生方へ行った調査の結果報告、そして最後に③総合討論として①②を踏まえつつ「スポーツ社会学者(自分・他者)は何をしてきたのか」について改めて考えることを通して、「スポーツ社会学とはいかなる営みなのか」について考えてみたい。
話題提供者:藤杏子( 学生フォーラム世話人;立教大学大学院)
八木一弥( 同上;立教大学大学院)
船木豪太( 同上;早稲田大学大学院)
小杉亮太( 同上;一橋大学大学院)
