実行委員長挨拶
日本スポーツ社会学会第36回大会を明治大学で開催できることを、心より嬉しく思います。本学は「権利自由 独立自治」を建学の精神として1881年に創立された法律学校を前身とし、1920年に大学として設置されました。大学としてはバンカラなイメージが残っているかもしれませんが、1929年には専門部女子部が創設され、1932年にはその卒業生の大学学部への入学を認めるなど、比較的早い時期から女子高等教育の発展に取り組んできた歴史も有しています。
また大学におけるスポーツの歴史も古く、近代スポーツが海外から日本に伝わり、国内の統括団体が設立され競技会が始まった頃から、各競技の体育会が創部されました。現在46部ある体育会運動部のうち、明治末期までに8部、大正末期までにさらに12部が創部されており、国内でスポーツが発展する一翼を担ってきました。
このように近代スポーツが日本に伝わり始めてから100年余り経ちますが、その姿やそれを取り巻く環境は、ここ十数年で急速に変化しています。過去100年余りのうちに創られてきた伝統的な方法や慣行が通用しにくくなっている一方で、ドーピング技術や遺伝子検査、SNSなど新たな科学技術の導入により、これまでにない課題も生じています。さらに国際政治の不安定化や経済格差の拡大が、状況を複雑にしています。
このような状況において、本学会ならびに会員諸氏が取り組むべき課題は多岐にわたります。第36回大会での研究成果の発表と議論が、これらの課題に向き合い、解決の方策を探る一助となることを願っております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
日本スポーツ社会学会第36回大会
実行委員会委員長 高峰 修
