学会長挨拶

この夏は日本各地で水害が頻発してしまいましたが、皆様はいかがお過ごしだったでしょうか。あいにく被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。長すぎた夏もようやく終わり、研究しやすい季節になりましたので、来春の学会大会に備える余裕を持たれていたら大変嬉しく存じます。

その来春の学会大会は、例年と少し事情が違い、東アジアスポーツ社会学フォーラムと連続して開催されることになりました。その両方で開催校を引き受けていただいた明治大学と、ご協力いただく周辺大学の会員の皆様には厚く御礼申し上げます。

今回、国際大会と年次大会が連続して開催されることで、どちらで報告しようか迷われている方もいらっしゃるかもしれません。国際大会では、主に英語でやりとりするだけでなく、海外の方にもわかってもらえる話をしないと、というプレッシャーがあることでしょう。とはいえ、欧米からの参加者が主体の大会とは違いますので、東アジアで共通する文脈に期待できるところもあるとは思います。

それでは、主な参加者が日本語で報告する年次大会で目指すべきことは何でしょうか。先の話と対比して考えれば、ひとつには日本の文脈に通暁していないとわからない事例や問題に取り組むことが挙げられましょう。あるいは、使い慣れた言葉でないと追求できない理論の機微、というものもあるかもしれません。

いずれにせよ、ふたつの性質を異にする学術イベントが連続して行われる稀有な機会を、余すところなく活用いただけるよう祈っております。

 

日本スポーツ社会学会

会長 西山哲郎(関西大学)